今昔の歴史と文化 暮らしが織りなす、国内随一の近世港町「鞆の浦」

Language
第3部

日本人自身が、海が好きだったり、水が好きだったりというのは、結局そこから出た特産物に塩があるわけですから、必ず醸造、醸成の文化がしっかりしている訳ですよ。

ええ、それはすごいですよね。

だから、そういう意味でも(鞆は海と港とともに)発展した町。で、なんだっけ?なんとか酒。

保命酒。

そう!保命酒も資料館の方にご案内頂いたんだけど、いやー、素晴らしいですね。

保命酒もね、あれ宣伝が足りてないんですよ。
僕がね、家庭教師をやっていた家の土産に保命酒を持って行ったんですよ。保命酒のパッケージがいいじゃないですか。

で、「これは保命酒っていう有名なお酒でね。」って言ってね。それで僕の目の前で、東京の方がちょっと飲みました。
「これちょっとみりんに似てるわね」って言って。

すごい侮辱なんですよね。
みりんとは違いますよ、保命酒は。値段も違います。

16くらいいろんなもの(生薬)が。

それをね、料理に使えばいいって言ったんですよ、保命酒を。僕はその時悲しくて、もう言ってもこれは無駄だなと。
保命酒は知れ渡ってないですよ、そういう意味で。

そうそうそう。

うん。

(声を合わせて)養命酒はねぇ。(笑)

保命酒はね(知名度が...)。だから。

なんや、「心が喜べ」と言っているとか(宣伝して)。

長官ね、僕はちょっと言ったんですけど、これは鞆の人間がやる気にならないとまずダメなんですよね。
だから保命酒を売れよと。だからそういう保命酒のコマーシャルは「春の海」でいいじゃない。

あれはもう年代経っているから、著作権は問題ないんじゃない。

だから民間がね。民間っつうか鞆の人間。そういう人間がね、中心になって。官はそれを支えていくというか。

そうそうそう。それから古い家がいっぱいいいのがあるんだけど、これがシャッター街になっちゃってるから。
1軒は面白いのがありしまたね。新しく作って、1泊3万とか4万とかね。十分だと思いますよ。そういう風なリニューアルとリノベーション。

それから先ほどから盛り上がっている重ね技。

うん、重ね技。

これがね、(鞆には)いっぱいあるわけだから。

僕はイメージ的に、僕の中でのイメージなんですけど、(鞆は)国際都市みたいな感覚があるといいな。
それは海を通して(世界に)つながってるわけだし。今は、日本人っていう性質を考えた場合、受け入れ方っていうのがすごい下手なんですよ。

だから広島以外の人間が、例えば早く引退して何かをスタートしたい、あるいはただ住みたいとか、そういう方のためのベネフィットみたいなものをちょっと引き金にして(鞆に移住して)来られるようにしたり。

仙酔島、田ノ浦の浜辺

例えば、鞆にフレンチのレストランとかね。あそこら辺はね、すごい寿司屋だとかあるんですよ、鞆の中に。そういうものがあって、マリンスポーツも。瀬戸内海だからみんなマリンスポーツを楽しめるんですよ。だからいろんなフィールドの方が来てほしい。

例えばアメリカだとかヨーロッパだとかアフリカだとか、そういうところの人間が来たらびっくりすると思うんですよ。

僕らが当たり前だと思っていることをね。ちゃんとつくってあげて。

そうそうそう。

それで、できればこの間行って、気づいたんだけども、海外から来た人たちに対するおもてなしの説明文はね、もっとQRコード使った方がいい。
ごちゃごちゃ書くとね、結局、説明文の方が多くなっちゃって、何してんだか訳分からなくなっちゃう。だから、QRコードを作ってですね。ほとんどスマホ持ってない人いないでしょう。

世界人口の半分がスマホ持ってる。

そうそう。だからQRコード全面的に前に出して、この町方衆の寄附金は、まずはQRコードに。
そうすれば人が来る。人が来れば楽しくさせるためには景観を考える。景観を考えれば腹が減る。腹減ったら(鞆で)何食うかって言ったら鯛。

鯛だってね、鯛の取れる時期ありますよ。取れない時期にどうして“たいやき”売らないの?

“鯛焼き”、売れなくなっちゃったんでしょ?
昔は“鯛焼き”を店で、ちょっと高級な土産になるけど売ってましたですね。

今はあまり見ないですね。

ね。“たいやき”の中があんこである必要がないんですよ。

そうそうそう。いや。“鯛の浜焼き”おいしいんですよ。

あ、“塩(焼き)”のね。

ほんと旨いんですよ。

(第4部 ~国際都市「TOMO」に向けて~ へ続く・・・)