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今昔の歴史と文化 暮らしが織りなす、国内随一の近世港町「鞆の浦」

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シンボルプロジェクト第1弾「町並み保存拠点施設」整備

2019.07.26
実施予定 町並み交流拠点

西町の中心的街路の北側に位置する旧松本家住宅を改修し、鞆の町並みと調和した「町並み保存拠点施設」を整備します。

東側に現存する旧松本家住宅は、二階建て、切妻造平入、本瓦葺の町家であり、建築年代は明治前期と推定されます。間口は3間半で鞆では標準的な規模の町家であり、一階正面左半分の床上部には蔀帳(ぶちょう)が2枚現存しています。

鞆で蔀帳が現存しているのは本例を含めて5例しかなく、大変貴重です。


床を落として倉庫として使われていましたが、2012年度に福山市が購入、町並み保存拠点施設として整備を行い、2022年度中のオープンを目指しています。

整備計画では、東側の建物は復元的な修理を行い鞆の伝統的建造物としての公開を行うほか、西側建物や敷地の奥には景観に配慮した建物をつくり、町並み保存に関する相談窓口、観光客の休憩スペース、日本遺産の情報発信コーナー、祭りに関する展示コーナーなどを設ける予定です。