今昔の歴史と文化　暮らしが織りなす、国内随一の近世港町「鞆の浦」

日動化学工業株式会社 代表取締役社長　髙柳 恒五郎 様

鞆といえば、対潮楼から眺める景色は一度見たら忘れられないほどすばらしいですね。弊社の工場が箕島にあり、窓から仙酔島が3分の2ほど見えるのですが、春になると特に美しく、宮城道雄が作曲した「春の海」を思い出します。歌と情景が重なってことさら美しく感じられる、仕事をしながらそんなことを思い浮かべています。

いったん壊れてしまったものは簡単に再建できない、そういった危機感を年々強く感じており、鞆について知れば知るほど、大切にしなければならないと思っています。50年、100年先に後悔しても取り戻すことはできません。便利さや新鮮さを追い求めることも必要ですが、過去を振り返ることで学べることもたくさんあるでしょう。古きを大切にすることは、鞆の町を守ることだけでなく、様々な物事に通ずる考え方です。

今後も「鞆・一口町方衆」応援プロジェクトを通じて、継続したご支援をさせていただければと思っております。

新虎興産株式会社 代表取締役社長　木村 高士 様

弊社は大阪にありますが、3年前、広島に支店を構えました。仕事をするための拠点という意味合いはもちろんですが、地域を知るための拠点という役割を持たせています。この度、広島銀行さんの紹介で、地域貢献プロジェクトの一環として寄附をさせていただきました。今回の寄附をきっかけに、家族とも鞆に足を運ぶようになったのですが、古い町並みと海の距離が近く、すばらしい景観だと思いました。常夜灯の近くにオシャレなカフェがあるなど、鞆では古いものと新しいものが融合しており、歴史を守るとともに新たなチャレンジをしている部分に深い共感を覚えました。

また、「鞆・一口町方衆」応援プロジェクトに参画させていただくことが決まってから、社員一同と鞆へ日帰り旅行にも来させていただきました。広島出身なのに鞆へ来たことのない社員もおり、歴史というものがだんだんと忘れ去られてしまう前に、守らなければならないと強く感じました。

会社は仕事を主とする場所ではありますが、人間としての成長も求められます。会社として取り組むことで、寄附をきっかけに鞆の歴史や魅力を若い世代にも知ってもらえたらと思っています。大阪と鞆は離れていますが、だからこそ地域性の違いや地元の人との触れ合いを楽しんでもらいたい。歴史を守るためには、若い力が必要です。歴史を守ると同時に、地域を知るという貴重な経験をさせていただき、それを若い世代にも伝えていきたいです。

株式会社モダン・プロ 常務取締役　佐藤 充展 様

生まれが井原市なので、鞆には幼い頃から馴染みがありました。海水浴のため仙酔島を訪れたり、釣りをしたりと、よく足を運んでいました。

弊社は岡山が本社なのですが、広島にも支店があります。「商売繁盛」「地域活性」「未来創造」を経営理念に掲げています。この度、広島銀行さんにご紹介いただき、鞆の良さをより広く、多くの方に知っていただく一助になればと寄附をさせていただきました。

鞆といえば、歴史と文化の町。そして、海と島、町並みが調和した景観が本当に美しい町です。『崖の上のポニョ』のイメージも強く、我が家の子どもたちも大好きです。「鞆が舞台になったんだよ」と伝えると、子どもたちも親しみを感じられるようです。

また、社長である父の誕生日には毎年家族旅行をするのですが、数年前に鞆を訪れました。その日はたまたま御手火神事を観覧することができたのですが、鞆にはまだ知らない魅力や珍しい行事がたくさんあります。プロジェクトを通じて、多くの方に知っていただきたいです。