医王寺へと向かう急な坂道を登る途中。門扉をくぐり、石段を上がったら目的地まであとひと息。鞆の浦を一望する高台に、一軒の邸宅があります。福山市出身の建築家・藤井厚二が、兄であり江戸時代から続く豪商「くろがねや」の13代当主である藤井与一右衛門のために建てた別荘を改修した「後山山荘」。 鞆のシンボルともいえる常夜灯や仙酔島、穏やかな瀬戸内海を見渡す美しい平屋の建物は、4年以上の歳月をかけて再生されました。